フードマイレージの罠

フードマイレージ

最近、「輸入品じゃなくて国産品の食品を買おう」って言ってるのはこれです
フードマイレージ自体は真っ当な考え方です、が
フードマイレージキャンペーンはどうしようも無いですね
なんて愚かな発想なんだろう

例を挙げます
ある消費者Aが、ある輸入品を買うのをやめ、国産品を買ったとする
この時、ある消費者Aによるフードマイレージは減少する
一方、消費者Bさんも、フードマイレージに感化されて国産品を買おうとしたとする
しかし、既に国産品は売り切れていたとするならば、この時消費者Bさんの取るべき行動は？



正解は、輸入品を買うです
そもそも、フードマイレージ問題は消費者が考えるべき問題ではありません、販売者、輸入業者、国内生産者の問題です
販売者としては、店に在庫として持った商品を売り切らなければ、フードマイレージを減らす所か、食品をゴミにする事になりかねません
「輸入品を買うな！」という運動は、裏を返せば輸入品がごみとなる事を黙認する状態を生み出すのです
皆が皆、フードマイレージに関心を持ち、一切輸入品を買わなくなった時、日本に輸入された大量の食品はどうなりますか？
と考えれば、そもそも輸入量を減らさなければ何の意味も無い事がすぐに分かります

良く考えて見ましょう
フードマイレージの増減は、消費者が商店で買った時に行われるのではありません、産地から販売店に行き着くまでで決まるのです
消費者がどれを選んで買っても変わりはしないのです、同じ店ならば

こういう事に気付かずに、安易に鵜呑みにするのは愚かですよ
どうせ小学校とかでは、総合的な学習の時間とかで、有無を言わさず「輸入品ではなく、国産品を買う様にしましょうね」とか教えちゃってるんでしょうが
こんな事をやってるから、小学生とかはどんどん馬鹿になっていくんですねー、いやはや

2007/11/08 00:00:00 (Thu) 雑記 Trackback() Comment(0)