日記とか趣味とかサイトとかの話。
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待ち合わせ場所である大学構内のカフェに、俺は一番乗りで着いた。待ち人がいないことを確認すると、一つのテーブルを選んで崩れるように突っ伏す。全身が鉛のように重い。
ゲームが上手い具合に切り上がらず、予定より30分遅く――と言っても3時だが――就寝したことが原因か、10時過ぎに起床したときからずっと気怠さを感じていた。夏休みに入ってから、いや入る前から食は細り、体重は減少の一途。体調は芳しくない。しかし、そういうときこそしっかりとエネルギーを取らなければならないのだ。
そう思った俺は、目黒にある某ラーメン店に行くことを決意していた。朝食――起床直後の食事を指す――を取らず、家を出た。
目黒にある某ラーメン店は、夏休み休業明け初日の営業であった。開店15分前に辿り着いたが、既に15名以上が並んでいる。いつもこのくらいなのだから恐ろしい。その最後尾に並んだ。開店前に並ぶのはこれが2度目である。
並びながら、「人類は衰退しました 2」の続きを読む。強い日差しが紙面で反射し、目を焼き付ける。
並んでから30分ほど経って、ようやく座ることができた。店内とはいえ、涼しいと言うことは全くない。冷房などなく、スープ用の釜や、麺茹での釜から沸き上がる水蒸気が、室温を否応なしに上昇させ、熱気がむんむんと立ちこめる。
5分少々で出てきたラーメンを、カウンターの上からゆっくりと降ろす。豚肉で出汁をとり、カエシを組み合わせた、脂ぎりながら黒々としたスープを覆い隠さんばかりの麺と野菜。見ているだけで食欲が湧いてくる。俺が確認した中では、三十数名の客の中で、女性客は一人。まさに男の食い物。
俺を含めた5人が一斉に、むさぼるように食す。丼一杯に詰まった麺を、丼の底からひっくり返すように持ち上げ、脂っこくて濃いスープと良く絡めて啜る。塩気が強く、口の中が乾いてくるが、コクがあってついつい飲んでしまう。麺の上に乗せられたもやしやキャベツが、この毒々しさすら感じてしまうラーメンを食している自分の罪悪感を幾ばくか和らげる。
最早チャーシューと呼ぶべきか疑ってしまう肉の塊を平らげ、スープを飲み干し、丼とコップを空にして退出する。薄利多売で回転率命なこの店に長居するのは禁物だ。しかし、体調が優れないときに無理をし過ぎたか、駅に戻るまでは吐き気との戦いを強いられた。
それから一時間半弱が経ち、吐き気は完全に収まっていたが、体の重さは増す一方だった。カロリーたっぷりではあったが、エネルギーに変換するのにもまたエネルギーが必要なのだ。すぐには回復しない。
席に着いてから数分、テーブルで寝ているだけの俺を咎める者は誰もいない。このカフェは、店員がわざわざ注文を聞きに来るようなことはないし、注文を取らない客を咎めることはない。外から飲食物を持ち込むこともできる。だから、ぶらりと来て時間を潰すにはもってこいの場所だ。
とはいえ、味の濃いラーメンを食べた後、お冷やの一つでも欲しいところ。しかし、それを貰う勇気はない、カフェで飲み物を買うような金もない、自販機まで移動する力もない。ただひたすら待つ。
数分が経ち、彼はやってきた。同じサークルに所属するH君だ。彼のお土産はスルーし、本題に入る。今日集まったのは、喫茶店で出す食品類を選定する作業を行う為だ。心身共に動きたくなかったが、任せるつもりだった後輩が連絡不行き届きで来なかったので、重い腰を上げざるを得なかった。
3店目のスーパーをチェックし終えると、俺はそこで黒い液体を買った。赤いパッケージのアレである。そう、ドクターペッパー。決してコカコーラなどではない、そんなありふれた物にわざわざ金を使う程買い食いに慣れていないのだ。
ドクターペッパーを買ったのは言うまでもなく、先日触れた「神様のメモ帳」の主要人物の影響である。彼女はドクターペッパーで栄養を補給し、ラーメン――ただし具はほとんど無い――を食べるのに3缶も消費するようなドクターペッパー中毒者だ。それにまんまと影響された俺は、人生で2度目の――既に味は忘れた――ドクターペッパーを出発地点のカフェで賞味した。
ペッパーだけに胡椒味かと思っていたが、そんなことは無かった。むしろフルーティである。ペットボトルの包装をよく見ると、20種類以上のフレーバーを使用しているとある。フルーティなはずである。
最初は、オアシスで久しぶりの水にありついた旅人のように、喉で味わうように飲んでいたが、炭酸という強敵に、ドクターペッパーの独特な味そのものに阻まれ、勢いを落としていった。それでも500mlを飲み干し、残りの仕事に取りかかる。
仕事を終え、分かれた俺は図書館で時間を潰すことにした。親友から借りたライトノベルも底を尽きそうだったので、良い機会だと村上春樹のを借りることにした。村上龍の「希望の国のエクソダス」でも良かったのだが、友人にお勧めした手前、自分が借りるのに申し訳なさを感じてしまった。
村上と言えば春樹になってしまったが、私の中では龍だ。しかし、春樹を読まずして龍と断言できようか。そんな思いを胸に、ねじまき島クロニクルを借りようとした。
おお、なんということだろうか。3部作ではないか。ハードカバー3冊はさすがに結構な量である。過去に読んだ中で最も長かったのはトルストイの戦争と平和で、とても分厚い文庫本が4冊だった。それには劣りそうだが、それでも上下巻で済まないとは思ってもいなかった。そして、よく見たらねじまき“鳥”クロニクルではないか! 今日の今日までねじまき島だと思っていた自分にさようなら。
貸し出し機械との相性の悪さを露呈させて、第2部だけ受付で手続きをした。ただでさえ重い体を、荷物に3冊のハードカバーを足すことで益々鈍重さに拍車をかけ、家庭教師へと向かうのだった……
途中から疲れて文体やら話やらが崩れたのはご愛敬、っていうか完全にラノベばかり読んでた影響だな。すまん
なんか久しぶりに新作のまともなアイデアが浮かんだので新刊出せるかもしれん、多分でないけど、っていうか書く人間が一人とか文芸部として成り立ってないから!!
っていうか編集・印刷・筆者が全部俺ってどういうことだよ!! 個人サークルじゃねえか完全に、良いのかこれで
ゲームが上手い具合に切り上がらず、予定より30分遅く――と言っても3時だが――就寝したことが原因か、10時過ぎに起床したときからずっと気怠さを感じていた。夏休みに入ってから、いや入る前から食は細り、体重は減少の一途。体調は芳しくない。しかし、そういうときこそしっかりとエネルギーを取らなければならないのだ。
そう思った俺は、目黒にある某ラーメン店に行くことを決意していた。朝食――起床直後の食事を指す――を取らず、家を出た。
目黒にある某ラーメン店は、夏休み休業明け初日の営業であった。開店15分前に辿り着いたが、既に15名以上が並んでいる。いつもこのくらいなのだから恐ろしい。その最後尾に並んだ。開店前に並ぶのはこれが2度目である。
並びながら、「人類は衰退しました 2」の続きを読む。強い日差しが紙面で反射し、目を焼き付ける。
並んでから30分ほど経って、ようやく座ることができた。店内とはいえ、涼しいと言うことは全くない。冷房などなく、スープ用の釜や、麺茹での釜から沸き上がる水蒸気が、室温を否応なしに上昇させ、熱気がむんむんと立ちこめる。
5分少々で出てきたラーメンを、カウンターの上からゆっくりと降ろす。豚肉で出汁をとり、カエシを組み合わせた、脂ぎりながら黒々としたスープを覆い隠さんばかりの麺と野菜。見ているだけで食欲が湧いてくる。俺が確認した中では、三十数名の客の中で、女性客は一人。まさに男の食い物。
俺を含めた5人が一斉に、むさぼるように食す。丼一杯に詰まった麺を、丼の底からひっくり返すように持ち上げ、脂っこくて濃いスープと良く絡めて啜る。塩気が強く、口の中が乾いてくるが、コクがあってついつい飲んでしまう。麺の上に乗せられたもやしやキャベツが、この毒々しさすら感じてしまうラーメンを食している自分の罪悪感を幾ばくか和らげる。
最早チャーシューと呼ぶべきか疑ってしまう肉の塊を平らげ、スープを飲み干し、丼とコップを空にして退出する。薄利多売で回転率命なこの店に長居するのは禁物だ。しかし、体調が優れないときに無理をし過ぎたか、駅に戻るまでは吐き気との戦いを強いられた。
それから一時間半弱が経ち、吐き気は完全に収まっていたが、体の重さは増す一方だった。カロリーたっぷりではあったが、エネルギーに変換するのにもまたエネルギーが必要なのだ。すぐには回復しない。
席に着いてから数分、テーブルで寝ているだけの俺を咎める者は誰もいない。このカフェは、店員がわざわざ注文を聞きに来るようなことはないし、注文を取らない客を咎めることはない。外から飲食物を持ち込むこともできる。だから、ぶらりと来て時間を潰すにはもってこいの場所だ。
とはいえ、味の濃いラーメンを食べた後、お冷やの一つでも欲しいところ。しかし、それを貰う勇気はない、カフェで飲み物を買うような金もない、自販機まで移動する力もない。ただひたすら待つ。
数分が経ち、彼はやってきた。同じサークルに所属するH君だ。彼のお土産はスルーし、本題に入る。今日集まったのは、喫茶店で出す食品類を選定する作業を行う為だ。心身共に動きたくなかったが、任せるつもりだった後輩が連絡不行き届きで来なかったので、重い腰を上げざるを得なかった。
3店目のスーパーをチェックし終えると、俺はそこで黒い液体を買った。赤いパッケージのアレである。そう、ドクターペッパー。決してコカコーラなどではない、そんなありふれた物にわざわざ金を使う程買い食いに慣れていないのだ。
ドクターペッパーを買ったのは言うまでもなく、先日触れた「神様のメモ帳」の主要人物の影響である。彼女はドクターペッパーで栄養を補給し、ラーメン――ただし具はほとんど無い――を食べるのに3缶も消費するようなドクターペッパー中毒者だ。それにまんまと影響された俺は、人生で2度目の――既に味は忘れた――ドクターペッパーを出発地点のカフェで賞味した。
ペッパーだけに胡椒味かと思っていたが、そんなことは無かった。むしろフルーティである。ペットボトルの包装をよく見ると、20種類以上のフレーバーを使用しているとある。フルーティなはずである。
最初は、オアシスで久しぶりの水にありついた旅人のように、喉で味わうように飲んでいたが、炭酸という強敵に、ドクターペッパーの独特な味そのものに阻まれ、勢いを落としていった。それでも500mlを飲み干し、残りの仕事に取りかかる。
仕事を終え、分かれた俺は図書館で時間を潰すことにした。親友から借りたライトノベルも底を尽きそうだったので、良い機会だと村上春樹のを借りることにした。村上龍の「希望の国のエクソダス」でも良かったのだが、友人にお勧めした手前、自分が借りるのに申し訳なさを感じてしまった。
村上と言えば春樹になってしまったが、私の中では龍だ。しかし、春樹を読まずして龍と断言できようか。そんな思いを胸に、ねじまき島クロニクルを借りようとした。
おお、なんということだろうか。3部作ではないか。ハードカバー3冊はさすがに結構な量である。過去に読んだ中で最も長かったのはトルストイの戦争と平和で、とても分厚い文庫本が4冊だった。それには劣りそうだが、それでも上下巻で済まないとは思ってもいなかった。そして、よく見たらねじまき“鳥”クロニクルではないか! 今日の今日までねじまき島だと思っていた自分にさようなら。
貸し出し機械との相性の悪さを露呈させて、第2部だけ受付で手続きをした。ただでさえ重い体を、荷物に3冊のハードカバーを足すことで益々鈍重さに拍車をかけ、家庭教師へと向かうのだった……
途中から疲れて文体やら話やらが崩れたのはご愛敬、っていうか完全にラノベばかり読んでた影響だな。すまん
なんか久しぶりに新作のまともなアイデアが浮かんだので新刊出せるかもしれん、多分でないけど、っていうか書く人間が一人とか文芸部として成り立ってないから!!
っていうか編集・印刷・筆者が全部俺ってどういうことだよ!! 個人サークルじゃねえか完全に、良いのかこれで
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HN:
寿限無(以下略)
年齢:
35
性別:
男性
誕生日:
1989/09/26
職業:
学生
趣味:
ゲーム
















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