三日目

午前中に墓参りに行く
前回帰省したときはラ・サールの受験がメインだったので行かなかったから、十年ぶりくらいだろうか
昔はこんな宗教行為を馬鹿にしていた節があったが、丸くなってきたというか尖ってきたというか、兎も角も思想が変わると共に、こういったものへの感受性も高まった
高いところから眺める、直方体の石の並びは、厳かだった
帰りに、父親に促されて缶ジュースを飲む
500mlのサイダー

昼、祖父の誕生日の祝いの為に、四人で近所のレストランに行く
無難に天丼と饂飩のセットを頼んだつもりだった
そう、“無難に”
出てくる前に、お茶を一杯飲み干し、更に追加を受け、それもまた飲み干す
二番目に出てきて、後を待たずに早めに頂いた
ここで誤算が生じる
1/3くらいのところで、緑色の野菜――獅子唐――に手を出そうと思った
因みに、その前にお茶が不要ながら追加された
そう、緑色の唐辛子みたいなもの
半分齧って、つゆつきご飯と一緒に食べるつもり……だったが、噛み切れない
この時点で気付くべきだったのかもしれない、まあ気付いたところでどうしようもなかったのだが
しょうがないから全てを口にし、ご飯をかきこんで咀嚼する
唾液と澱粉が反応したのとは明らかに異なった粘り気が、口にした物、ご飯粒の隙間に徐々に広がっていく

そう……緑色の野菜は獅子唐では無かった
私の嫌いなオクラだったのだ

涙目になりながら、私はご飯を口にして、味を誤魔化しつつ、飲み込もうと思った
が、粘り気が拡大して逆効果となる
諦めて、まだ手をつけていなかった南瓜の天麩羅の助けを借りて、一気に飲み込んだ
因みに、煮た南瓜は嫌いだが、天麩羅にしたり、ともかく油でカリッとさせた南瓜は好きだ
この後は、オクラの後味と、水分を摂り過ぎた関係で（500mlのサイダー＋湯呑三杯分のお茶＋うどんの汁）苦しみつつも、祖父から茶碗蒸しを頂いたりしていた
茶碗蒸しは、銀杏さえ入っていなければ完璧だと思うのだが、どうなのだろう
あれくらいなら、嫌いだが無視して食べれるのだが、入っていなければ良いのにといつも思っている

午後はフリータイム
父親は同窓会に行くので、私は一人で小説を書いていた
三日目までで9KB弱くらい書いた
まあ、リメイクなので、テキパキ書けないと困るのだけれど

夕食を食べ、テレビを見ながら雑談をした後、部屋に引き揚げて、午前一時くらいまでだらだら書いてから寝た

2008/09/13 23:59:59 (Sat) 日記 Trackback() Comment(0)